部活を辞めたい、となった時、まず伝えなければいけない相手なのが、部活の顧問です。
しかし、部活を辞めることをいざ顧問に伝えたら、引き止められてしまった…なんてことに悩んでいませんか?
顧問の心意気や気遣いはありがたいものですが、その一方で自分の意思を尊重してほしい、とモヤモヤしてしまいますよね。
そこでこの記事では
以上についてお伝えしていきます。
ぜひ最後まで読んでくださいね。
顧問が部活を辞めることを認めてくれないのは、本当に辛いことです。
あなたが感じている不安やプレッシャーは、非常に大きなものでしょう。
しかし、あなたの気持ちは誰にも否定されるべきではありません。
顧問が部活を辞めさせたくない理由として、
などが挙げられるでしょう。
顧問にそう思ってもらえるのは非常にありがたいことではありますが、同時に、あなたの気持ちを無視して押し付けられていいものでもありません。
そんな顧問を説得するためには、
などの方法があります。
どの方法を選んでも、まずは自分の希望だけを押し通そうとせず、相手の立場に立って考え、共感することが大切です。
そして自分自身の気持ちをしっかりと持ち、説得することに努めましょう。
では、ここからは顧問が部活を辞めさせたくないと思う具体的な理由を掘り下げていきたいと思います。
考えられる理由として、ここでは以下を取り上げます。
部活を辞めることを引き止められる理由の1つ目に、『部活動の運営が難しくなる』ということが挙げられます。
部員数が少なくなると、大会やイベントに参加できなくなる恐れがあり、結果、部活動の質が低下することが懸念されるからです。
とあるサッカー部は、ある年の3月に数人の部員がいっぺんに卒業しましたが、4月に新入生が入部しなかったため、チームの人数が足りなくなりました。
そのため、予定していた試合に出場できなくなり、練習試合も人数の都合で組めないことが続いてしまったのです。
このように、部員数が減ることで、部活動の運営が困難になる場合があります。
顧問が部員に辞められてほしくない理由の2つ目に、部活動の雰囲気が悪くなる恐れがある、ということが挙げられます。
特に部員の辞める理由がチーム内の問題やトラブルであった場合、顧問はもめごとを大きくしないようにするため、退部を認めないということがあります。
そのような場合、部員が辞めてチーム内の雰囲気が悪化し、その結果チームワークが乱れることを顧問は懸念しているケースが多いでしょう。
あるバスケットボール部で、チーム内での人間関係の問題が起きました。
そのため、何人もの部員が一斉に退部希望を言い出す状況に。
しかし、顧問はチーム内での問題解決に努め、選手同士の信頼関係を回復させました。
結果、このバスケットボール部は退部者を1人も出さずに事態は収まったのです。
顧問が退部を申し出た部員に対し、その人の将来を案じて引き止めてくれている、というのは主な理由の1つとして充分考えられます。
これは部活動を通じて、社会で必要な協調性や責任感を身につけ、将来の人生に役立てて欲しい、と顧問が部員に期待しているからです。
顧問は部員たちに対し、野球だけでなく、チームワークやマナーの大切さを教えることで、将来的に社会で活躍する人材に育ってほしいと考えています。
将来の進路に野球は役立たないから、ととある部員が退部を申し出た時、顧問は自分の指導意図を伝え、これまで学んだことは今後の進路に役立つと部員に伝えました。
それが機となり、その部員は退部を1度考え直すきっかけになったのです。
部活の部員が辞めてしまうことは、顧問の実績などに関係するのでしょうか?それがあるから、部員を引き止めたりするのでしょうか。
結論から言うと、部員が部活を辞めても顧問自身の実績に直接的な影響はないと言われています。
ですが、部活動の運営が顧問にとって重要な職務であるのは間違いありません。
顧問は、部員たちが健康的な生活を送りながら能力やスキルを高めていけるよう、指導やサポートするのが職務。
そのため、顧問としての責任感を持ち、部員たちをサポートすることは、教育者としての社会的地位が高まる行いです。
また、顧問が部活動に熱心であったり、部員たちに対する支援の姿勢に信頼が置けたのなら、顧問自身の評価に影響を与える可能性が充分考えられます。
なにより、部員たちの指導や達成感のサポートそのものが、教育者としての自己実現ややりがいにつながっているケースも多いでしょう。
私は法律の専門家ではないのですが、調べてみると日本国憲法には「自己決定権」というものが存在します。
自己決定権とは?
個人が、個人的な事柄について、公権力から干渉されることなく、
自由に決定する権利
引用:コトバンク
私はこのことから、顧問が部員を引き止めることは、法律上では認められていないのでは?と思います。
ただ、部活というものは仲間とともに成長し、困難を乗り越える・目標を達成することが求められる場です。
辞めさせたくないと顧問が引き止めてくる理由として、このまま自分の目の届くところで部員たちに成長してほしい、さらには今後の辞める部員や部活のことが心配、と考えているのではないでしょうか?
それでは、あなたが部活を辞めたいと思った時、どのように顧問を説得すればいいでしょうか?
以下、具体例を交えつつお伝えしていきます。
部活を辞めたいと思った場合、まずは顧問の意見や引き止める理由を聞くことが大切です。
「部活を続けてほしい」と顧問が望んでいる理由をあなたが理解することで、何を重視しているのか、顧問の立場で考えることができます。
その上で、自分がなぜ部活を辞めたいと考えているのか、丁寧に説明することが必要です。
顧問との話し合いを重視し、共に解決策を模索することで、円満な解決を図ることができるでしょう。
顧問と部員がお互いに理解し合い、解決に向けて協力することが、後々の部活に新たなチームワークを生み出すことにも繋がっていきます。
なぜ部活を辞めたいのかを再度説明し、顧問に自分の思いを伝えることが大切です。
理由を具体的に説明することで、顧問は部員が部活を辞めることもやむを得ない、と納得するための理解を深めることができます。
例えば、部活と学業との両立が困難で退部を考えている場合、顧問にはどう両立が難しいのかを理解してもらう必要があるでしょう。
また、健康面の問題がある場合、「継続的な治療や通院などが必要で、継続的に部活動に参加するのが難しい」など状況をはっきり伝える方が、顧問は理解してくれる可能性が高いです。
このように、理由を丁寧に再度説明することで、顧問に自分の思いを伝えることができます。
顧問に対して、部活を辞めることで生じる問題についてあらかじめ相談し、こちらから解決方法を提案していくことで、話し合いがスムーズに進んでいくでしょう。
顧問との話し合いの場を持つことで、自分の都合や状況を直接伝えることができたり、試合の出場メンバーの引継ぎ問題などに対して、無理のない調整方法を提案することができます。
例えば、話し合うことで他のメンバーに負担をかけないように代替えのメンバーを見つけたり、自分の欠席時の対応策を一緒に考えることができます。
顧問の協力を仰ぎつつも、まずは自分自身で問題を解決する方法を模索する姿勢を見せることも大切です。
顧問に対して部活を辞めたいという意思を伝えることは、これまで指導してきた顧問にとっては裏切りと受け取られてしまうかもしれません。
そう思われないためにも、まずは素直に謝罪しましょう。
辞めることに対しての謝罪ではなく、「辞めることで部に迷惑をかけることに対する謝罪」と思えば、頭も下げやすいのではないでしょうか。
あなたから謝罪することによって、顧問にあなたの話を聞く姿勢をとってもらいやすくなります。
また、辞めた後部活にどのような影響が広がるかを相手と話し合うことで、より良い解決策を見つけることができるかもしれません。
部活を辞めることが難しい場合、最終的な手段として親に協力してもらう方法もあります。
自分の考えを上手くまとめられない、上手く言葉にできないという場合、親に自分の気持ちを代弁してもらい、顧問と対等の目線で話し合ってもらうことで、お互いの理解が進むでしょう。
しかし、最終的には人任せにするのではなく、自分自身で今の気持ちを正直に相手に伝えることが大切です。
また、親が子供に代わって意見を押し通すことは、かえって顧問との関係が悪化する可能もあるため、その点に関しては注意しましょう。
部活を辞めることは自己決定権に基づくものであり、顧問が無理に引き止めることは法律的には認められていません。
しかし、顧問が部活を辞めさせたくない理由は、人数が減って部活動の運営が難しくなるからであったり、部活動の雰囲気が悪くなるかもしれないと心配していたり、あなた自身の将来を心配していたり、などが挙げられます。
なぜ顧問が引き留めてくるのか、その考えを理解すれば、あなたもまた何を強く伝えればいいかが見えてくるはずです。
顧問を説得するための方法としては、顧問の意見や理由もしっかり聞くこと、もう1度辞めたい理由を丁寧に説明すること、部活を辞めた後も無理なく引継ぎできる方法を自ら提案すること、退部することに関しては素直に謝罪すること。
そして最後の手段として、親から顧問に言ってもらう、などがあります。
部活を辞めることは、自分自身の人生において大切な決断です。
最終的には、相手の気持ちも理解した上で、自分自身の気持ちを正直に伝えて説得することが大切。
そのため、自分自身の意志をしっかりと持ち、話を聞いてもらうという姿勢を取ることに努めましょう。
この記事が、あなたの決断のお役に少しでもなれば幸いです。