なぎなた部というとても珍しい部活に入部したものの、いざ始めて見ると部活を辞めたいという気持ちがふと沸き起こってしまった。と悩んでいる学生さんへひとつの指標としてあるなぎなた部経験者の目線で記事を書きました。以下の流れで書き記しているので読んでみて下さい。
なぎなた部に入部した理由の一つは、袴への憧れです。袴は日本古来の武道の象徴であり、その姿がとてもかっこいいと感じました。
特に乃木坂46が主演した映画「あさひなぐ」を観た際に、その美しい袴姿が心に響きました。あの映画をきっかけに、私もなぎなたを始めたいと思うようになりました。
新しい挑戦としての武道も、なぎなた部に入部した大きな理由です。高校生活の中で何か新しいことに挑戦したいと考えていた私は、なぎなたという武道に興味を持ちました。
なぎなたは日本伝統の武道であり、未経験者でもインターハイや国体で活躍できるという話を聞いて、自分も挑戦してみたいと思いました。また、18か国で行われているなぎなたの世界大会など、国際的な舞台でも活躍できる可能性があることも魅力に感じました。
なぎなた部では、朝練が非常に過酷です。毎朝早くから集合し、練習が始まります。特に冬の寒い時期や夏の暑さが厳しく、精神的にも体力的にも相当な負担となります。
多くの部員が「もう辞めたい」と感じるのもこの時期です。しかし、朝練での努力が試合での成果に繋がるとわかっているため、辞めるわけにはいきません。
なぎなた部の練習中には水分補給の制限が存在します。特に厳しい夏場には、汗をかきながらも水分を摂るタイミングが限られるため、体にかかる負担は計り知れません。
部員たちは「どれだけ水が飲みたい」と思っても、ルールに従わなければならないので、この点が非常に辛いと感じることが多いです。水分補給の制限がある理由は体を厳しく訓練するためですが、部員にとっては一つの大きな挑戦です。
なぎなた部の練習では、休憩時間が非常に短いです。ハードなトレーニングが続く中で、わずかな休憩時間では体力を回復しきれないこともあり、時には「本当に辞めたい」と感じる瞬間もあります。
しかし、この短い休憩時間の中でいかに効率よく体を休めるか、自己管理のスキルを学ぶことができます。休憩時間が短いことで練習の密度が上がり、結果として成長に繋がるのです。
なぎなた部は日本古来の伝統武道で、非常に過酷な練習が求められます。特に体力の限界を感じた時、何度も辞めたいと感じました。朝練は早朝から始まり、連日の厳しいトレーニングが続きます。
無理を重ねる中で疲労が蓄積し、体力が追いつかないことが度々ありました。特に、夏の暑い時期や試合前の集中的な練習期間は、本当に辞めたくなる瞬間が多かったです。
精神的なプレッシャーも、辞めたい理由の一つです。大会に向けたプレッシャーや周囲の期待に応えなければならない緊張感は、非常に大きなものです。
「何がしたいのか、なぜ続けるのか」と自問自答する日々が続きました。また、試合での失敗や思うように結果が出ないときには、自信を無くし辞めたくなることがありました。
特に、初心者としてなぎなた部に入部した時には、技術的なことがわからないことが多く、その不安もプレッシャーとなっていました。
なぎなた部の活動は厳しいものでしたが、それでも続けた理由の一つに達成感と成長があります。初めは技術がわからないことも多く、「辞めたい」と思うこともありました。
しかし、毎日の修練を積み重ねることで少しずつ上達し、自分の成長を感じられるようになりました。特に、インターハイや国体などの大舞台での成果は、言葉では言い表せないほどの達成感を与えてくれました。
部員の多くが高校入学後に初めてなぎなたに触れ、それでもインターハイや国体で活躍できるのは、この達成感が大きな推進力となっているからです。
もう一つの理由は、仲間との絆です。なぎなた部では、チーム全体で支え合いながら目標に向かって努力します。朝練や厳しい練習を共に乗り越える中で、自然と深い絆が生まれました。「辞めたい」と思った時も、仲間たちの励ましや支えがありました。
この絆は、大会での勝利や敗北を共に喜び、苦しむことで更に強固なものとなりました。仲間との経験や思い出は、私たちにとってかけがえのない財産になりました。
なぎなた部での経験から、私は多くのことを学びました。まず、どんなに辛くて辞めたいと思っても、一度始めたら続けることの大切さです。
朝練や厳しいトレーニングによって身体的には非常に苦労しましたが、それを乗り越えることで強い身体と精神が培われました。また、武道を通じて日本の伝統文化に触れる機会が得られたことも大きな財産です。
さらに、仲間と共に目標に向かって努力することで、何があっても決して一人ではないことを実感しました。
今後は、なぎなたを通じて身に付けた精神力やチームワークを生かして、自分の夢に向かってさらなる挑戦をしていきたいと思います。
具体的には、なぎなたの技術をもっと高めて、インターハイや国体での個人戦で良い成績を収めることを目標としています。
そして、自分の経験を後輩たちに伝え、彼らが同じように成長できるようサポートしていきたいと考えています。部活を辞めたいと感じる瞬間もあるかもしれませんが、そのたびに自分が何をしたいか、何が大切かを見つめ直し、目標に向かって邁進する覚悟です。